歴史教科書採択替え ニュース発送 

当会のニュース「ふじさわネット通信第47号」を5月29日発送し、HPに掲載しました。
※訂正:裏面見出し『5月25日東京オリンピックについて要望書提出』の要望書を要請書に訂正。HPのニュースは30日に訂正
ふじさわネット通信第47号 ☆左をクリックすると47号の全部をご覧頂けます。
表面の記事は、教科書の採択替えです。下にテキストで紹介します。

中学校歴史教科書 自由社検定合格

藤沢市教育委員会 採択替えしないと決定

自由社の中学校歴史教科書は2019年度教科書検定(2020年3月結果発表)で405件の検定意見がつき同年度内に再申請ができない「一発不合格」になっていました。自由社は2020年6月に再申請。今回83件の検定意見を全て修正、2021年3月30日に合格が公表されました。同日、文部科学省は「令和4年度使用教科書の採択事務処理について(通知)」で中学校の教科書採択について次のように示しています。(要点)

ア)採択替えを行うことができるのは,新たに発行されることとなった教科書の種目のみ
イ)採択替えを行うか否かは,採択権者の判断によるべきもの
ウ)採択している教科書又は新たに発行されることとなった教科書以外の教科書に採択替えすることも可能
エ)教科書の採択に関する情報の積極的な公表に取り組み,採択に関する説明責任を果たすことが必要

この通知により、中学校の歴史教科書は、昨年に続き今年も採択を行うことができます。採択替えを行うか行わないかは市教育委員会などが決めることができます。
上記通知のウ)によれば、現在使用中の教科書や新たに加わった自由社だけでなく、育鵬社に採択替えすることができます。逆に、育鵬社から他への採択替えも可能です。
みんなの教育・ふじさわネットは、5月19日、藤沢市の岩本教育長に『中学校歴史教科書の採択替えの可否については、学校の先生方や子どもたちが、混乱なく落ち着いて教育活動、学習に取り組めますよう配慮して、ご判断ください。』との要望書を提出しました。

藤沢市教育委員会は、5月21日の定例会で、採択替えは行わないと決定しました。委員は、「昨年、時間をかけて審議している。採択替えは先生方に大きな負担になる。採択替えは行なわなくて良い」、「先生方の答申を参考に選んだ。使いにくいという声も聞いていない。負担軽くしたい」、「4月よりもう使用されている。長時間労働が問題となっている。さらに負担をかける必要はない。採択替えしない」、「現場の混乱を考えると、継続がいい」と発言。岩本教育長は委員の採択替えしないという一致した意見を受け、「ではまとめると採択替えはしない。」と結論しました。
傍聴した人は、笑顔で、『ドキドキでしたが、ホッとしました。』

横浜市教委はこの夏に採択替え  昨年育鵬社から帝国書院に変更

横浜市教育委員会は、5月13日の定例会で、歴史の教科書の採択を再び行うと決定しました。昨年の採択は無記名投票で、歴史は帝国書院4票対育鵬社2票でした。昨年の採択で候補となった7社に、新たに自由社を加えた8社の教科書から、あらためて採択を行うことになります。
横浜教科書採択連絡会は昨年9月HPで『横浜の採択が「教育」ではなく「政治」の道具にされてしまった現実は、ようやく改善の兆しが見えたばかりです。子どもたちが主役の、公正で開かれた教科書採択のためには、まだまだ運動が必要です。今後もご支援、ご協力ください』としています。
連帯し、注視しましょう。