金沢市 育鵬社を継続, 名古屋市 教育出版を継続

金沢市教育委員会は、9月7日、HPで中学校社会科歴史分野で育鵬社の教科書を来年度(2022年令和4年)も継続して使用することを公表しました。
2021年7月21日、非公開の定例会で決定していました。
資料1.議案第21号 令和4年度使用教科書の採択事務処理について
資料2.令和3年第7回教育委員会定例会議会議録
資料3.令和4年度使用教科書の採択事務処理について ※決定内容です。

瑞穂図書館を考えるブログから(2021年8月5日)
横浜市に続き名古屋市も自由社歴史教科書採択せず
名古屋市教育委員会は本日8月定例会を開催し、中学校の歴史教書に
ついて協議、6名全員一致で昨年の採択会議で採択された教育出版社の
教科書を採択しました。採択理由としては昨年2度にわたる慎重審議を
経て採択された結果を尊重するとの意見が大勢でした。

~参考資料:本日定例会議に提出された請願書について~
(請願内容)
1、採択会議の傍聴席は100席に増やしてください。
※昨年は80席用意されたが20人余りが傍聴できませんでした。
横浜市のようにネット中継を行っていない名古屋市は傍聴希望者全員が
傍聴できるよう配慮してしかるべきです。本日の請願に関する口頭陳述
でも、ネット中継すべしとの発言がありましたが、市の返事は「検討中」と
のことでした。一部委員からはネット中継されては公正な議論の妨げに
なるとの意見も出されました。
1、教科書展示会場での市民意見の傾向別内訳書等を公表し、賛否がわかれる
物は採択しないでください。また、専門委員会の調査報告書を十分に尊重
してください。
※ 市民意見の公表については、教科書展示会は県の管轄であり、そこで
集められた資料については、名古屋市として関与できないので公表しない
とのことでした。県の管轄であるとするならば市として県に公表を求め
れば済む話です。「賛否が分かれるものは採択しないでください」との
請願事項に関しては、委員の中から「賛否の意見を踏まえたうえで主体的に
判断するのが教育委員の責務である」との意見が出されました。
1、自由社の社会科歴史的分野の新教科書は、侵略戦争を肯定・美化し、日本国
憲法を敵視しているなど、問題点が多いので絶対に採択しないでください。
※以上の請願に対して、委員会の対応として「ご意見として承る」という
扱いとされました。また教科書の扱いに関しては、歴史記述に関しては
各教科書会社様々であるので、授業においては多様な考えがあることを
紹介し、生徒が主体的に判断できるような実践に努めてほしいとの意見が
出されました。